現役引退

当施設で長年活躍してきた「仲間」が、この度「現役引退」をすることになりました。

中間浴槽。専用の椅子を奥まで挿し込むと、鉄道のドアの縁に似た黒いゴムが両側から締まって椅子を固定。
後ろのタンクからお湯が流れてきて、足元から溜まっていき、座ったまま入浴することが出来ます。
立ち上がることは出来るけれど、歩いて入浴するだけの体力や足の筋力はない・・・という方向けのお風呂です。

機械浴槽(特殊浴槽)。奥に見えるストレッチャーに乗っていただき、位置を合わせてからスイッチを押すと、
手前にある浴槽が高く上がり、ご利用者が入浴出来る・・・という、寝たきりの方向けのお風呂です。
今は「ストレッチャーやリフトが下がって入浴出来る、浴槽が昇降しないタイプの機械浴槽」が主流なようで、先月来所した区役所の職員の方も驚いていました。

部品交換や修理対応が困難になったこともあり、買い替え・交換が決定。
本日午前の入浴介助をもって、この２台は長年にわたる役目を終えました。
稼働年数と過去の入所者数からの予想ですが、本入所の方だけでも200名、短期入所の方を含めればその倍以上の方を、湯船の中へ受け入れています。
晴れの日も雨の日も雪の日も、週２～３日勤務で休まず働いてくれた２台の浴槽に感謝です。

※現在入所している方が予定通り入浴出来るよう、明日入れ替え工事を実施し、明後日からは新しい浴槽で介助を行う予定です。